取引先の希望で商品代金が後払いになることがあります。この時の勘定科目は売掛金で処理され、指定の期日にお金が支払われるのを待つことになります。商品が売れても取引先の都合で売掛金になると、支払いのタイムラグが問題で資金難に陥ることがあります。売掛金による後払いは取引先には都合が良いですが、商品を提供する側は金銭管理で苦労することが考えられます。
資金調達で困った時は、売掛金を買い取ってくれるファクタリングサービスの利用を検討すると良いでしょう。売掛金は資産価値のある債権です。債権は金品の返還請求ができる権利で、この権利は他人に譲渡することが可能です。ファクタリングで債権を譲渡することで、売掛金を現金化することができます。
契約上、これは融資でも借入でも無いというのもポイントです。ファクタリングの専門業者では、利用者よりも売掛金を支払う取引先の情報が重視される傾向があります。業者は売掛金を買い取った後、その売掛金を取引先から回収出来ないと損失になります。取引先の支払い能力が低いと利用できないことがあるので注意しましょう。
売掛金を回収出来ないリスクがあることから、ファクタリングの専門業者では高い手数料を取ることがあります。売掛金を支払う取引先次第ですが、手数料は5～20％程度取られます。取引先が大きな企業なら信用度が高く、手数料は低くなります。逆に中小企業だと信用度は低く、手数料が高くなる傾向があります。
金融機関を利用できない時の手段としてファクタリングを覚えておくと良いでしょう。