売掛債権を売却すれば、早期に資金を手にすることができます。しかし買取り業者に手数料を惹かれてしまったり収入印紙代がかかるなど、コストも発生するため、待つことが可能であれば売掛金本来の入金日まで待ったほうが資金を多く手にすることができます。ファクタリングを利用を検討したほうが良いのが、従業員への給料の支払い、金融機関の返済、家賃の支払いを滞納してしまう恐れがあるときです。従業員にも生活がありますので、給料が払えないとなると働いてくれなくなってしまい、取引先へ商品の納品ができなくなる恐れも出てきます。
金融機関への返済は相談することで多少待ってもらうことが可能なこともありますが、信用力が低下することで今後の融資に大きな悪影響を及ぼす危険性もあります。借り入れができたとしても金利が高くなる可能性もあり、長期的にみるとコストが増加することも考えられます。家賃の支払いは1か月遅れた程度ですぐに追い出されてしまうことはありませんが、長期滞納となった場合は明け渡しを要求される可能性もあります。引っ越しを余儀なくされてしまうと引っ越し代や新しい借り先への支払いで財政を圧迫することがあります。
ファクタリングを利用する場合は支払いをしなくてはならないものへの順序をしっかりと決め、本当にファクタリングをしなくてはならない資金なのか十分検討をしましょう。待つことができるのであれば全額売掛金を受け取ったほうがキャッシュフローの悪化を防ぐことができます。